
新年あけましておめでとうございます。昨年は沢山の方と映画の時間をご一緒することが出来ました。お世話になった皆さま、本当にありがとうございました!
福岡映画部にとっては活動3年目となる今年。より一層、福岡のまちに楽しい映画の話題をお届け出来るよう邁進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!
ということで、新年一発目!早速お届けするのはこちら!
毎月の公開予定作品の中から福岡映画部メンバーが気になる作品を1本ずつ紹介しあいながら映画駄話を繰り広げるネット番組。その名も「 BUSHITSU TV 」! 第5回目となる今回は、1月に公開予定の注目作品 をご紹介していきます。
ジョジョ・ラビット
上:私がおすすめするのは、『ジョジョ・ラビット』です!
あらすじ:第二次世界大戦下のドイツ。10歳の少年ジョジョは、空想上の友達であるアドルフ・ヒトラーの助けを借りて、青少年集団ヒトラーユーゲントの立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、心優しいジョジョは、訓練でウサギを殺すことができず、教官から “ ジョジョ・ラビット ” という不名誉なあだ名をつけられる。そんな中、ジョジョは母親と二人で暮らす家の隠し部屋に、ユダヤ人少女エルサが匿われていることに気づく。やがてジョジョは皮肉屋のアドルフの目を気にしながらも、強く勇敢なエルサに惹かれていく。
石:これは結構軽快ですよね。
上:そうですね。予告編観ていただいたら分かるんですけど、戦争のことを扱っているのにかなりコメディ・タッチ。リズミカルで、色彩もポップ。主演はローマン・グリフィン・デイビス君っていう9歳の男の子でこの作品が初出演作だそう。
石:作品についてもいいトピックの発表がありますよね!
上:12月初旬にアメリカでゴールデングローブ賞っていう、アメリカで公開された映画と放送されたテレビドラマに贈られる賞が発表されたんです。ゴールデングローブ賞にノミネートされたらアカデミー賞でも有力候補っていわれるほどなんですよ。映画にはドラマ部門とミュージカル&コメディ部門とあって、そのミュージカル&コメディ部門で作品賞と、先ほどのローマン君が主演男優賞にノミネートされました!
石:9歳で、デビュー作でってすごい! 私もこれ気になってて、WOWOWの番組で言ってたんだけど、ヒトラー役のタイカ・ワイティティ監督は、お母さんがロシア系ユダヤ人の末裔なんだって。今までも、ユダヤ人の人がナチスと向き合ったりする作品があったけど、ここまで軽快なのはなかなかないよね。
『ジョジョ・ラビット』は1月17日からT・ジョイ博多や中洲大洋など県内7館で公開予定です!
キャッツ
梅:私がいろんな意味で注目してるのは『キャッツ』です!
概要:1981年にロンドンで初演されて以来、観客動員数は世界累計8100万人に達し、日本公演も通算1万回を記録するなど、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔「キャッツ」を映画化。『レ・ミゼラブル』『英国王のスピーチ』のトム・フーパーが監督、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務め、英国ロイヤルバレエ団プリンシパルのフランチェスカ・ヘイワードのほか、豪華キャストが共演した。
あらすじ:人間に飼いならされることを拒み、逆境の中でもしたたかに生きる個性豊かな “ ジェリクルキャッツ ” と呼ばれる猫たち。満月が輝くある夜、年に一度開かれる “ ジェリクル舞踏会 ” に参加するため、街の片隅のゴミ捨て場にジェリクルキャッツたちが集まってくる。その日は、新しい人生を生きることを許される、たった一匹の猫が選ばれる特別な夜であり、猫たちは夜を徹して歌い踊るが……。
梅:私はミュージカルオタクなの! わざわざミュージカルを観るためにパリ留学時代にロンドンに通ってたくらい。キャッツもロンドンが舞台のミュージカル。野良猫たちが集まってのベストオブ野良猫を決める大会で、猫が1匹1匹「俺ってこういうやつだぜ」っていう自己紹介を歌っていく一夜のがストーリー。鉄道好きとかモテ男とかいろんな猫がいる中にボロボロの猫が出てきて、そこで歌われる「メモリー」っていう曲が有名です。
小学生のころに劇団四季のキャッツを観に行ったんだけど、衝撃をうけたのはセット! 普通、檀上にしか舞台セットってないでしょ、キャッツは客席の壁全部にまで猫サイズのゴミがあるの!
石:猫サイズ!?
梅:お客さんが猫になった気分になる、猫目線で作られた巨大なお菓子のごみとかで、客席の壁全部に埋まってて。会場に入った途端、自分が猫になった気分になるの! で、舞台だとデフォルメされた世界で楽しめるわけじゃん。映画になるとCGも発達してるだろうけど、巨大な世界に小さくなったキャストがいるわけじゃん。でも等身は人間で全身タイツでしょ。だから、違和感を抱くかどうか、そこが一番気になる! 舞台だからこそ入っていけるデフォルメされた、作り物でも許される世界観を映画でどう表現するのか。
石:現実味がないと映画だと入っていけないようなこともあるよね
梅:そう、ちょっと怖くもあり、楽しみでもある!
『キャッツ』は1月24日からTジョイ・博多、ユナイテッド・シネマキャナルシティ博多など県内17館で公開予定です!
パラサイト 半地下の家族
石:わたくし、石渡の注目作品は……『パラサイト 半地下の家族』です!
概要:カンヌ国際映画祭では、審査員満場一致で[最高賞]パルムドールに輝いた『パラサイト 半地下の家族』。タランティーノ、ジャームッシュら名匠の話題作を抑え、韓国映画として初の同賞受賞という歴史的快挙を成し遂げた。その後も各国の映画祭を席巻。第92回アカデミー賞®国際長編映画賞韓国代表にも選出され、受賞が有力視されている。メガホンを取ったのは『殺人の追憶』『グエムル – 漢江の怪物 – 』など、世界がその才能を絶賛する若き巨匠ポン・ジュノ。本作では、あらゆるジャンルを完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した、超一級のエンターテインメントとして描き切った。韓国動員1,000万人突破、フランス動員150万人突破、香港・台湾では歴代パルムドール受賞作品において最多動員数を記録。さらには6か国で韓国映画の動員記録を塗り替えるなど、全世界で爆発的盛り上がりをみせる傑作が、いよいよ日本に上陸する。
あらすじ:全員失業中。日の光も、電波も弱い “ 半地下住宅 ” で暮らす貧しいキム一家。大学受験に失敗し続けている長男ギウは、ある理由からエリート大学生の友達に家庭教師の仕事を紹介される。身分を偽り訪れた先は、IT企業を経営するパク社長一家が暮らす “ 高台の大豪邸 ” 。思いもよらぬ高給の“就職先”を見つけたギウは、続けて美術家庭教師として妹ギジョンを紹介する。徐々に“パラサイト”していくキム一家。しかし、彼らが辿り着く先には、誰にも想像し得ない衝撃の光景が待ち構えていた ― 。ツイストを効かせながら猛烈に加速していく100%予測不能な展開。喜怒哀楽、全ての感情が揺さぶられる、唯一無二の最高傑作が誕生した!
石:私がびっくりしたのは、画的に現代の映画に多くみられる違和感みたいなものと構図としての美しさをバチッと決めてきてる感じが好き。
梅:アジア映画は違和感と美しさが上手だよね。
石:この作品、生活感描き出すのがめちゃくちゃうまいんですけど、生活感あふれる半地下住宅、洗練されたモダンな豪邸、そして周囲の街並み、実在するかのような説得力を持ちながら驚異的なスケール感のある空間はなんと道以外は全部セット! びっくりしたっていうか納得感あるのが美術担当が『オクジャ / okja』のイ・ハジュンさん、撮影が『哭声 / コクソン』のホン・ギョンピョさん。これ、両方とも面白くて、特に『哭声 / コクソン』人を選ぶけどめちゃくちゃ面白いのでぜひ観てみてください!『オクジャ / okja』のカラフルな感じと『哭声 / コクソン』の不気味な感じががっちゃんこしたらこうなるよね!って思わせる『パラサイト』のビジュアルですね。
梅:鮮やかな感じなのに撮り方がダークだから、逆にそこに違和感を抱くんだよね。
『パラサイト 半地下の家族』は1月10日からKBCシネマや中洲大洋など県内8館の映画館で公開予定です!
1月に福岡で公開される作品一覧
これより下のページでは、1月に福岡で公開される(ほぼ!)すべての作品を一挙ご紹介。作品名をクリックすると公式サイトに移動しますので、お近くの上映館を探してぜひ劇場でお楽しみください!
1月3日公開
映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて ユナイテッド・シネマ 福岡ももちにて上映
1月4日公開
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《吹き替え版》
命みじかし、恋せよ乙女 24日まで:大川シネマホールにて上映
映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて 17日まで:大川シネマホールにて上映
1月10日公開
〈午前十時の映画祭〉アラビアのロレンス 23日まで:ユナイテッド・シネマなかま16にて上映
〈午前十時の映画祭〉ダンス・ウィズ・ウルブズ 23日まで:福岡中洲大洋にて上映
劇場版 れっしゃだいこうしん2020 ドキドキすごろくツアー
映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ シネプレックス小倉にて上映
1月11日公開
1月17日公開
1月18日公開
NORIN TEN 〜 稲塚権次郎物語 24日まで:小倉昭和館にて上映
超・少年探偵団NEO – Beginning – 24日まで:大川シネマホールにて上映
閉鎖病棟 – それぞれの朝 – 31日まで:大川シネマホールにて上映
1月21日公開
1月24日公開
〈午前十時の映画祭〉アラビアのロレンス 2月6日まで:福岡中洲大洋にて上映
〈午前十時の映画祭〉ダンス・ウィズ・ウルブズ 2月6日まで:ユナイテッド・シネマなかま16にて上映
1月25日公開
誰もがそれを知っている 2月7日まで:小倉昭和館にて上映
i – 新聞記者ドキュメント – 31日まで:小倉昭和館にて上映
1月28日公開
ブレッドウィナー(短編『レイト・アフタヌーン』同時上映) 28日のみ:KBCシネマにて上映
1月31日公開
バッドボーイズ フォー・ライフ 劇場情報はこちら
それでは、次回の更新もお楽しみに!
最後までお付き合いありがとうございました〜!