8月2日〜8月15日 に福岡で公開される作品から、福岡映画部がオススメする注目作品8本を一挙ご紹介!
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風をつかまえた少年
1学期をなんとか終えて夏休みを過ごす君に、届くと良いな、と紹介します。
アフリカで暮らす14歳の男の子が、学費を払えず学校を退学させられた後も自ら学びを続け、風車による発電に挑んだ……という、本当にあったお話です。
外国には勉強したくても出来ない子もいるんだよとか、だから学校は行きなさいとか、しっかり勉強しなさい、なんて言うつもりはありません。この映画を紹介しながら思うことは、どうか、君自身がいま一番興味があることには、誇りを持って一生懸命取り組んで欲しい、ということです。他のことより少したくさん、真剣に。音楽でも、英語でも、科学でも良い、もちろん、映画でも。大切なのは、「 真剣に 」やってみること。「 これを知りたい、分かりたい! 」と思うそのパワーは、きっと君と、君の近くにあるその世界を切り拓く力になります。知れば知るほど、この世は知らないことだらけ。そして、楽しいことだらけ。大人になった今、心からそう思います。せっかくの夏休み、「 君自身の学び 」を見つけて楽しんで!
監督のキウェテル・イジョフォーは「 それでも夜は明ける 」で英国アカデミー賞主演男優賞を受賞、この夏公開の「 ライオン・キング 」では悪役スカーの声を担当するなど、現役ばりばりの俳優さんです。映画を観た後は、主人公であり原作者のウィリアム・カムクワンバ氏のTEDスピーチも合わせてどうぞ。
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8 / 2 ~
シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢
こちらも実話&俳優であるジル・ルルーシュ監督作品。冴えないおじさんのシンクロチャレンジ!って……。え、ウォーターボーイズ( ヨーロッパのおじさんだけど )?とはいえ、ところどころの色づかいの可愛さだったり、バチっと構図決めてくるところだったり、さすがはフランス映画。ヨーロッパで活躍する豪華俳優陣が、思わず動揺するくらい「 贅沢に 」体を張ってくれています。フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞で最多10部門ノミネート。冴えないおじさんの頼りないボディが、クライマックスにはかっこ良くみえてくる……かも?
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8 / 3 . 5 . 7 . 9
サマーフィーリング
「 アマンダと僕 」のミカエル・アース監督が贈るノスタルジックな夏映画。恋人を亡くした青年と、姉を亡くした妹。そんなふたりの、ベルリン・パリ・ニューヨーク三都市にわたる物語。どこかホームビデオを思い出させるような16mmフィルム独特の荒さが、懐かしさと悲しさと、もう戻ることのできない世界の瑞々しさを見事に描きだしています。残されたひとは、喪失感を背負いながらも生きていかなくてはならない。楽しくて賑やかなだけが夏じゃない。暑さの残る夏の夜に、歩いて帰って噛み締めたい。そんな映画の匂いがします。
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8 / 4 . 6 . 8
メモリーズ・オブ・サマー
KBCシネマの夏、切なすぎやしませんか?先述の「 サマーフィーリング 」と1日交代で上映されるのがこちらの作品。外国へ出稼ぎに出た父を待ちながら、大好きな母と夏を過ごすぼく。都会からやってきたあの子が気になるけれど、彼女は不良のアイツに夢中。そういえば最近、母が夜に出かける。もうすぐ、父が帰ってくる。12歳。子どもと大人の間で揺れ動く少年の心に刻まれた、切なくも懐かしい夏の記憶。「 少年はあの日、遠い母の背中に 夏が通り過ぎていくのを見ていた。 」「 それは、ぼくが子どもでいられた最後の夏だった 」公式サイトに散りばめられたコピーの素敵なこと。観賞後に読めば、きっとこの映画への愛情をより深めてくれるであろう、著名人コメントの数々も見逃さず楽しんで。大人には、ビターな夏休み映画を。
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8 / 6 のみ
月夜釜合戦
映画がくれる想像力にはいつも助けられているのですが、時に、「 この映画を観なければ、一生知ることはなかっただろうな 」と、思わされる事実や感情と出会うことがあります。この作品が、「 そういう映画 」かどうかはまだ分かりませんが、公式サイト「 上映趣旨/監視に見つめられてこわばった身体をほぐすように 」を読む限り、わたしの知らないなにかが、この映画に描かれているような気がしてなりません。
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8 / 9 ~
ライオン・キング
「 しーんぱーいないさー! 」このコラムのテンションの上がり下がりには、書いてるこちらも動揺するのですから、読み手の皆さんをさぞ疲れさせていることと思います。いやはや申し訳ない……。と思いつつ、映画の魅力の幅広さを楽しんでいただけていると嬉しいです。ディズニー屈指の名作が、実写版を超える” 超 “実写版となって登場です。まずは予告をご覧ください。どんな端末でも分かる映像のリアルさに、もう実写って概念なくなるんj……。とにかく、出来るだけ良いスクリーンでの、( というか、T・ジョイ博多のドルビーシネマでの! )観賞をおすすめします!
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福岡中洲大洋
T・ジョイ博多
ユナイテッド・シネマキャナルシティ13
ユナイテッド・シネマ福岡ももち
ユナイテッド・シネマトリアス久山
イオンシネマ福岡
シネプレックス小倉
小倉コロナワールド
T・ジョイリバーウォーク北九州
イオンシネマ戸畑
ユナイテッド・シネマなかま16
イオンシネマ大野城
イオンシネマ筑紫野
TOHOシネマズ福津
TOHOシネマズ直方
T・ジョイ久留米
8 / 9 ~
ピータールー マンチェスターの悲劇
民主主義って、なんでしょうか。調べると、「 人民が権力を所有し行使するという政治原理。 」とあります。今の日本は民主主義がきちんと機能していると言えるのでしょうか?選挙権があって、ちゃんと投票にいけることは、民主主義の機能の一つ。では、選挙そのものの仕組みは?選ばれた人たちの言動や活動は?代表となったその権力の使い方と仕組みは……。
200年前、ナポレオン戦争後のイギリスで、改革を求めデモを行う6万人の非武装市民に、武装した騎兵隊と軍隊が突進した「 ピータールー事件 」を描く本作。なぜ事件は起こったのか、民衆はなにを求め、権力者はどう対処しようとしたのか。その本質に迫れば迫るほど、現代に直結する問題を考えずにはいられません。
「 民主主義について、権力を持っている人への疑問をこの映画を通じて考えてもらえればいいなと願っています。映画はエンターテインメントです。難しく考えず、映画の世界に入っていただき、情熱を持ってオープンな気持ちで楽しんでください。 」という名匠マイク・リー監督の言葉通り、まずは作品を楽しむことから始めてみたいと思います。
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8 / 9 ~
神宮希林 わたしの神様
「 人生フルーツ 」の伏原建之監督作品。樹木希林 ” 人生初 ” のお伊勢参りドキュメンタリーです。伊勢神宮の神様が20年に一度のお引越しを行う「 式年遷宮( しきねんせんぐう ) 」を通して、いにしえの時代から日本人が脈々と受け継いできた、人間の在り方・神への思いを垣間みます。伊勢神宮の建物をつくる木をとるための山があり、清めるための水があり、現代の科学を使わずに昔と同じやり方で受け継がれているもの。この国で生まれた者として、大切にされてきたお伊勢の文化を希林さんと一緒に学べるなんて、あらためて、なんて贅沢な映画でしょう。
福岡での上映館はこち
以上、8月2日 〜 8月15日までに福岡で公開される作品から、福岡映画部がオススメする8本をご紹介しました。次の注目作品は、8月16日ごろ更新を予定していますので、どうぞお楽しみに!