映画と学びの場を作るにあたって考えたこと



5月25日土曜日に「暮らしの大学」が開学します。
このコラムでは、福岡映画部のこれまでの取り組みや、今回の企画で大切にしたこと、映画と学びの場づくりについて考えていることをご紹介します。

これまでの活動について

福岡映画部では、これまで映画に関する様々な取り組みを行ってきました。その中で、私たちが大切にしてきたことは大きく2つ。

・映画を通して何かひとつ、学びを得られるような場にすること
・映画を通した人とのつながりを楽しめること

娯楽として映画を「 楽しむ 」ことはもちろん、人生に何か一つ「 学び 」を得るきっかけとなるような映画体験を届けたい。そんなことを考えながらイベントづくりを行ってきました。

100年続いた大学の跡地で

そんな中、とあるご縁から、「 箱崎九大キャンパスの跡地で映画をメインコンテンツの一つとして、まちの文化を引き継ぐイベントを行いたい 」というご相談をいただきました。

テーマは「 あとつぎ 」。大学の移転と共に変わりゆく箱崎のまちの「 もの 」や「 こと 」、そして文化を、どのように次の世代へと引継ぎアップデートしていくか。すでに決まっていた、蚤の市やマルシェ・古本市といったコンテンツの空気感を活かしつつ、どのようにしてその場所に寄り添い、学びのきっかけとなる映画体験を届けられるか、を考えました。

映画と学びの場をつくる

大切にしたことは「 場 」「 学び 」「 作品選び 」の3つ。

「 場 」について……
・大学で受け継がれてきた学びの精神を引き継ぐこと
・新しく生まれ変わる箱崎のまちにひらけた学びの場であること

「 学び 」について……
・映画の内容を踏まえ、テーマを持った講義を行うこと
・場が生むつながりを活かし、大学の先生方に講義を行っていただくこと

「 作品選び 」について……
・映画を楽しむ入り口となるエンターテイメント性を持った作品を選ぶこと
・映画として力を持った作品であること
・こどもも大人も楽しめる作品であること

そうして、映画上映 + 講義を行う「 暮らしの大学 」が誕生しました。

テーマは「 あとつぎ 」

今回のテーマ「 あとつぎ 」と暮らしの大学が持つ「 学び 」をキーワードに、「 映画を観ることは学ぶこと。映画を作り・届け・語り引き継ぐことは、作り手の意思のあとをつぐこと、担うこと。 」そんな風に考えながら、子どもも大人もみんなで楽しめる、魅力ある映画を選びました。
 
そして、上映が決まった作品がこちら。



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『 ヒューゴの不思議な発明( 2011 ) 』
1930年代のパリ。博物館の学芸員だった父親の残した壊れた機械人形とともに駅の時計塔に暮らす少年ヒューゴは、ある日、機械人形の修理に必要なハート型の鍵を持つ少女イザベルと出会い、人形に秘められた壮大な秘密をめぐって冒険に繰り出すー。
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現代の巨匠・マーティン・スコセッシ監督、初の3D・CG作品。
上映環境の都合上2Dでの上映となりましたが、映画愛と先人たちへの敬愛に満ちたファンタジー作品です。
 
歴史と威厳に満ちた旧工学部本館・大講義室での上映に加え、上映後には、九州大学大学院准教授・飯島秀治先生より、本作の内容を踏まえた講義を開催します。

映画と学びの場作りを通して

福岡映画部では、これからもプロデュースイベントや主催イベントなどの様々な取り組みを通じて、映画を楽しむだけでなく「 学び 」のきっかけとなる映画体験を作ることができると良いなと考えています。

それは、作品そのものから得られるものかもしれませんし、その場で聞いた講義がきっかけになるかもしれません。そこで出会う様々な「 もの 」や「 こと 」を通して「 学び 」を楽しむ場づくりを、そして映画文化の広がりを生み出していきたいと考えています。

その日そこでしか得られない映画体験を、どうか楽しんでいただけますように。

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